2/20(Sat) 愛知県図書館創業支援セミナー 司会: 平尾氏 *挨拶 日本政策金融公庫/名古屋創業支援センター 落合氏: 7年ぶりのセミナー, 本公演では小さな起業について紹介する。 図書館館長 野沢氏: 1Fで本を企画展示しているので見ていってください。 *創業について(日本政策金融公庫 落合氏) **創業の動向 米国に比べて日本の開業率が低い。 日本では 開業率<廃業率 でジリ貧(統計のとり方によって見方は異なる) リーマンショック、震災の影響で更に低くなっている。 景気回復に伴い最近は開業率が上向いてきている *** 分野等について 創業はサービス業・飲食・小売のカテゴリが多い。 ただし,創業のトップ3は廃業のトップ3。 女性への融資にも重点をおいている。18-19%が女性向けの融資(cf.国内の女性社長割合10%位) *** 創業者平均像 平均年齢 42.1 性別 男84%, 女16% 従業員 4.0人 創業費用 1185万円(借り入れをして,統計の網に掛かった人) 借り入れをしていない人は把握できていないが、半分くらいは100万円未満で開業。 自己資金 312万円 ・日本の開業率が低い理由 1.生活が不安定になる, 2.起業失敗した時のリスク, 3.起業時のコスト → 2,3は小さな起業だとある程度回避出来る ・創業の動機 1.自由度, 2.自己実現, 3.経済的な理由 ・起業後のやりがいについては満足度が高いが、収入について満足している人は3割程度しかいない。 ・高成長起業も政策金融公庫を利用しているので、皆さんもご検討ください。 ** 創業計画書作成について ・人・物・金の面から実現可能性を検討 ・創業計画書を作る理由 1.資金調達 2.事業内容・従業員とのコンセンサス 3.取引先信頼性向上 4.進捗管理 落合さんは4番目の進捗管理が重要と考える→自分自身のために創業計画書は作成する。 ・詳しい創業計画書作成については別の機会に譲る ・必要な資金をどう調達するかを考える 運転資金と設備資金の違いを認識する。 十分な余裕資金が必要。 ・経営指標も実現可能性を評価する上で重要。-> 今回は説明出来ないので調べてください。 以上 *パネルディスカッション 「創業の先輩に聞いてみよう」 **紹介 ・コーディネーター: 平尾氏 ・横国→国民生活金融公庫 10年以上のキャリア ・開廃業率を5%→10%へUPしたい ・創業する人は22万人程度。希望者は84万人。 この差異は資金不足・大きなリスク・知識不足等による →セミナーで不安を払拭し、創業率を上げたい ・安藤佳子 ソデメイク工房 主婦25年以上 小学校から洋裁をしていた。 深雪アートフラワーに7年在籍。ウエディングブーケ等を作る 他にアルペン・三菱倉庫・等に勤務 袖クリップでソデメイクを立ち上げる ・谷口栄豊 ペン習字 '74 生まれ 29歳 突然書道を初める 31歳 硬筆1級 33歳 毛筆1級 たった3年で書道の師範の資格を得た 35歳 自宅で書道教室 (会社に勤めながら・誰にも内緒だった) 39歳 会社を退職・起業準備 40歳 「美文字塾」で開業 2014/7- ドリームナビ白金入居 41歳- 愛知ベンチャーハウスに入居→マンツーマン/スカイプでペン字のレッスン 毎日ブログ・youtobeで美文字について発信 ・深谷知子 ジュラワー (jewel+flower) フラワーアクセサリ− 高校から6年服飾の勉強、ファッション業界で8年仕事 3年前から活動・開業届は1昨年。 ウエディング・成人式の髪飾りを主に手がける ** 創業時の課題及びそれを如何にして解決したか 安) 知識の不足が課題だった。 クリップの材料・構造等 ↓ バネを作っている会社が話を聞いてくれた。 人の役に立つものを作りたいという信念が通じた 谷) 創業時の課題 1.お金, お金が減っていく事に耐えられない お金がなくなり自己啓発も出来ななくなってくる 対策→小さな起業、自宅を活用、出張教育で教室代削減、ブログ活用 2.経営ノウハウ、集客 対策→DreamNabi, 愛知ベンチャーハウス等公的施設への入居 深) そもそも計画レスだったので課題はあまり意識してなかった 対策でもないが、愛知創業プラザに相談に行ったりしていた。 ** コーディネーターより ・借り入れしないことは正しいのか? 国民性から借金は激しく嫌われる 平尾氏の感覚では借入金も利用した方が成功確率は上がる 借入額を減らす方法 ・設備を中古でそろえる ・家族従業員 ・ビジネスの対象を絞る etc ・知識不足 → 本セミナーみたいに先輩の話を訊く機会を与えている ・一年経過後の経営は半分以上は赤字 ・起業後の相談相手: 半分位は自分だけが頼り。相談相手がいない。 ** 事業継続のポイント 安) 急いで儲けようとしない、最初の目標を大切にする 谷) まだ11ヶ月しか継続していませんが... 半分もやりたいことが出来ていない状況 今のマンツーマンレッスンがやりたいのではなく、 塾・対企業の研修、人材育成もやっていきたい 深) いい時もあれば、悪い時もある。(成人式の時だけ良い) 組織化や人を雇うようにしていきたい ** 起業のきっかけ・踏み切った理由 安) ・町内会のお神輿に車輪を付けた(自分でやった) 作りたい人が作らないと世の中に発信していけないと悟った。 ・ママさん起業の本を読んで勇気づけられた ・娘が体が弱いので自宅で仕事をしたかった 谷) ・年齢的な問題: やって後悔するか、やらずに後悔するか。 ・書道に200万円つぎ込んでいたので、いつか取り返そうと考えていた 深) ・女性だと給与・キャリアの上限が見えていた ・転職の一つの選択肢として起業があった ** 参加者へのメッセージ 安) 起業は思い切りが必要。 夫婦の資金を使う際は、起業が駄目だったら車をぶつけたと思おうという気でやった。 谷) 起業にはリスクが有る: ・お金は減っていく ・人間関係では廻りが色んな事を言ってくる。離れていく人もいる。 リクスは受け入れるようにした方がよい。 こんなはずではなかったと考えても仕方無い。 深) 行動しないと何も起こらない。 キレイ事では初められない。 人が離れていくのは見る視点が違うから。新しい人脈も開ける。 動けるところから動きましょう。 以上 *所感: 席の埋まり具合は6割程度。 日本政策金融公庫の主催なので主題は次だったと考える ・起業に関する不安を取り払って起業率を上げよう ・出来れば日本政策金融公庫を活用してください 内容がつまらないと言うことは無かったが、 本講演で聴衆が俺もやるぜ!と動機付けされるかどうかは疑問が残る。 雰囲気を作るためにはサクラの仕込みが大事だと考える。(小学生並の感想)